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【編入体験記】工学系の学生こそ芸術を学ぶべき

高専に通っていた2年ほど前、工学から一歩離れた場所に身を置きたいという思いから芸術工学部へ編入学することを決めました。

そして国立で唯一の芸術工学がある九州大学に編入してから、もうすぐ1年分のカリキュラムを終えようとしています。

学校生活の中で思ったことや、学んだことを書いていこうと思います。

もっと工学寄りだと思っていた

流石に高専のようにガチガチにロボットを作っていたりプロコンに出たりするほどではないけど、工学という名前も入ってるし割と工学ちっくな学校だと思っていました。しかし蓋を開けてみると学生はデザインが好きな人が多いし、クラスにはプログラミングが好きな人も少なからずいますが少数派でした。

授業も芸術寄りなものが多く、去年までは微積をガリガリ解いてたのに今ではシェイクスピアや西洋絵画の歴史、限界芸術などについて学んでいます。授業の一環で歌舞伎や演劇を観に行ったり、美術館を訪れたりもしました。

芸術を学ぶことは楽しい

芸術を知れば知るほど作品を見に行った時に面白さを感じます。その作品の文脈や時代背景を押さえないと何が良くて、どうすごいのかがわからないからです。特に工学脳の高専生は「それが世の中をどう便利にしているか」を考えがちなので、なぜその作品が評価されているのか、どういう価値があるのかを知ることが大切なのかなと思います。

高専にいた頃はそもそも美術館やそこで行われる展覧会のポスターをみても何も感じなかったどころか、そもそも目に入ってもいなかった僕が、今ではそんなのを見つけると、なんかこれ面白そうだねと友達と話すようになりました。

モノの見方が変わる

例えば高専生にピカソの絵を見せたとします。大半の高専生はピカソの何がすごいのかわかっていないので、あぁなんかヘンテコな絵を書いた有名人でしょ。よくわからんけどすごい絵なんだよね。ぐらいの感想しか持たないと思います。実際僕も高専時代に見たことがあるのですが、そう思いました。

そもそもピカソは写実的でとても精巧な絵を描く画家でした。そんな彼が生きた時代に写真が発展し、画家たちによる精巧に描かれたものの重要性が薄れてきたのです。

ピカソは写真には表現できない、画家だからこそ表現できるものは何かと考えました。その末に思いついたのが、様々な角度から一つの絵画を描くという技法でした。

たったこれだけ知っているだけで「あ、だからあんな現実にはないような描かれ方がされているのね」となります。このように芸術を勉強することで、今までとは違ったモノの見方や考え方が身につきます。これが自分自身の基礎になって、芸術を知らないエンジニアとは別の角度からモノづくりに取り組めるのではないか、そしてそれは新たな価値を生み出しやすいのではないか。僕はそう思っています。

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