今事業化に向けて奔走中なんですけど、法律事務所の方にスタートアップをするにあたって必要な法律の基礎の基礎について学べたのでメモをまとめておきます。
学生スタートアップにおける法的問題
株、ファイナンス、起業について
株を持つと言うことは、議決権を持つことである。
1/2以上で取締役の選任、解任ができる。
2/3以上で重要な意思決定ができる。
資金をどう調達するか
補助金 | 返さなくてもいい |
融資 | 借金(株主の変動はなし) |
エンジェル | 投資(株式取得) / 寄付 |
VC | 投資(株式取得) |
出資してもらう時期を考える
例)
会社の価値が1000万円だった場合
→投資家から1000万円の投資を受ける時に、株式の50%を取られることになる
会社の価値が9000万円だった場合
→投資家から1000万円の投資を受ける時に、株式の10%を取られることになる
つまり経営の面で議決権をもつためにも、会社の価値を上げてから投資してもらう方が良い。
特許に関する知識
特許権取得のメリット
- 市場における優位性の確保
- 資金調達のための手段(VCへの説得材料、補助金)
特許権の要件
次の1,2を満たすものでないと特許を取ることはできない。
- 新規性 →ただし論文、ピッチなどで発表すると、公知性が認められて特許にできなくなる
- 進歩性 →ただし2つの特許組み合わせ(簡単な場合)だと進歩性がないと認められる可能性大
特許権取得のコスト
1件につき60~100万円(国内)かかる。
それに加え海外のも取ると、国によるが少なくとも200万円/件は見積もる必要がある。
特許化のリスク
1年6ヶ月後に出願が公開されるので、模倣可能となる。
特許化すべき事項
- 他社の製品が事故の特許権を新開しているか否かを発見できるか(侵害検出性の有無)
- いずれ他社が同じ発明をする可能性があるか
どちらかがYESの場合は特許化すべき。NOであれば、ノウハウとして秘匿した方が得になる。
→公開もされないので他社が真似することすらできない。
ただし、特許を取る際にノウハウを明細書に書いてはいけない。
先行技術の調査、勉強方法
- 似たような技術をネットで調べる
- J-PlatPat LINK を使う
- 本を読む(技術法務のススメ、起業のファイナンスなど)
その他法律のTIPS
- 契約書の確認は絶対弁護士に確認した方が良い。
- 特許に関して、PCT出願をしたら30ヵ月はどこの国に出すか猶予がもらえる。(30~40万円)
- ビジコンなどでピッチする時に、特許化したいことは絶対に話してはいけない。
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